看護師になるために、看護学校へ通っていたのは約20年前⁈になります。
古い昔話の様ですが🤣
今でも覚えている事があります。
それはね、机で勉強した知識が、実習の現場で、患者さんを通じて繋がっていくことの楽しさ。
例えば、ある患者さんが病棟にいるとして、その方の社会的生活背景を知ります。
病棟では、1人の患者さんとして出会いますが、それぞれ生活スタイルや考えは違うので、それをまず知ります。
知るために、コミュニケーションを重ねていきます。
退院してどんな生活を送るのか。
これから、どんな生活を送りたいと思っているのか。
その方のご病気を治すのは、医師なので、看護師は、病気を直接治療しているわけではありません。
医師から指示されたお薬や処置を行いながら、その方を観察し、退院後その方が考えている生活スタイルに近付けていける様に関わります。
◯◯に効果のあるお薬は、コレ。
だから、その方を看護して観察する時には、副作用の××や××は、退院後も注意が必要だなぁ。
こんなリスクもあるかも知れないなぁ。
授業で学んだ知識を、目の前の患者さんに当てはめて考えて、考えて、考えるを繰り返します。
何を考えるのかと言うと、根拠です。
私が学生だった頃は、スマホがあるわけではなく、カルテも紙でした。
パソコンやスマホで簡単に調べられる今とは違い、知りたい事があると、本を読み漁って探したり、誰かに聞いたりしてレポートを必死で仕上げていました。
これは、アルアルですが、
それでも、実習担当看護師には、なぜこれをするの?どうしてその観察が必要?と根拠を突っ込まれていました😅
毎回ドキドキしながら、計画を見せていましたよ。
そんな風に実習を繰り返し、現場で考える機会があって、学校で学んだ知識と、自分で調べた知識と、仲間や先生、先輩ナースから教わった知識が繋がる瞬間が何度か訪れました。
大変だったけれど、凄く楽しかった記憶があります。
なぜ?どうして?と、根拠を考える。
看護師を目指している途中、しんどい時期がたくさんあると思います。
根拠を考えるのに、疲れてしまったり、辞めたくなる時があるかも知れません。
私ももちろんありましたよ。
だけどね、誰か(患者さん)のためにいっぱい考えて、こんなに深く関わりを持ち、人の役に立てる仕事は、なかなかないと私は思います。
すてきな仕事だなぁと、20年経過した今でも根拠を考えながら細々とでも看護を続けられているのは、そう言う事だと思います。
「ありがとう」と笑顔を受け取れる最高の仕事だと思います🤭